ボツリヌス菌について
ボツリヌス菌について
ボツリヌス菌は、酸素の少ない環境を好む嫌気性有芽胞菌に属す細菌です。
酸素が多い環境の中では、芽胞と呼ばれる厚い皮膜 を形成して生存しようとします。
土壌や海、湖などの自然界に広く存在している細菌です。
ボツリヌス菌の種類には、A型.B型.C型(Cα型.Cβ型).D型.E型.F型などがあります。
この中で、中毒を起こすのは、主にA型、B型、E型などです。
いずれのタイプとも、筋肉の収縮を指示する神経伝達物質であるアセチルコリン(神経細胞から筋繊維に向かって放出される)の 放出を阻害し、結果として筋肉の弛緩を引き起こします。
ボツリヌスの毒素は、脳の中枢神経 までは影響を及ぼさず局所的な弛緩作用にとどまっています。
ボツリヌス(botsulinus)は、言葉は、腸詰ソーセージを意味するラテン語botsulusに由来しています。
ドイツなどヨーロッパで、腸詰ソーセージによる食中毒が時折起こったことから、19世紀後半につけられました。
ボツリヌス菌は、酸素の薄い条件の下で毒素を発生します。
すなわち缶詰、真空パック、瓶詰、ソーセージ、燻製など、空気が遮断された環境で毒素を発生します。
ただし、熱に弱く、80℃30分あるいは、100℃10分以内の加熱で不活化されます。
しかし、中には、120℃4分の加熱に耐えられるものもあるようです。